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綾波 (吹雪型駆逐艦) : ウィキペディア日本語版 | 綾波 (吹雪型駆逐艦)[あやなみ]
綾波(あやなみ)は大日本帝国海軍の駆逐艦〔#達昭和3年6月pp.7-8『達第八十號 驅逐艦及掃海艇中左ノ通改名ス 本達ハ昭和三年八月一日ヨリ之ヲ施行ス|昭和三年六月二十日 海軍大臣岡田啓介|(略)第四十五號驅逐艦 ヲ 驅逐艦 綾波(アヤナミ)トス』〕。特型駆逐艦(吹雪型)の11番艦。艦名は重なりあって寄せる波から由来し、この名を受け継いだ日本の艦艇としては神風型駆逐艦 (初代)「綾波」に続き2代目にあたる。 特型駆逐艦(一等駆逐艦吹雪型)の11番艦であるが、実質吹雪型の改良艦となっており特型II型駆逐艦(綾波型)という分類に属する一番艦である。吹雪型(I型)との違いは主に煙突の形状の違いや、主砲のタイプの違いである(⇒参照:吹雪型駆逐艦 - 形式)。 ==艦歴== 大阪の藤永田造船所で1928年(昭和3年)1月20日に起工〔#艦船要目公表範囲(1937年12月1日)p.4『綾波|一等駆逐艦|(艦要目略)|藤永田造船所|3-1-20|4-10-5|5-4-30|(艦装備略)』〕。同年8月1日附で第四十五号駆逐艦から駆逐艦「綾波」となる〔。1929年(昭和4年)10月5日進水、1930年(昭和5年)4月30日に竣工した〔。第四艦隊事件などの教訓から主砲の換装等重心低下の為の改装を経て、日中戦争では上海や杭州における上陸作戦を支援、1940年にも上陸作戦の支援に参加している。 太平洋戦争では第1艦隊第3水雷戦隊に所属し、数々の戦闘に参加。開戦直後の1941年(昭和16年)12月8日にはマレー半島における上陸作戦を支援し、同年12月19日には「浦波」及び「夕霧」とともにオランダ海軍の潜水艦O-20を砲撃によって撃沈、僚艦と共に生存者32名を救助した。また、1942年(昭和17年)2月17日、馬来部隊の一艦としてシンガポールやスマトラ島方面で作戦中、海図未記載の暗礁によってスクリューを損傷する〔#戦史叢書26海軍進攻作戦311頁〕。馬来部隊指揮官小沢治三郎中将は「綾波」の蘭印作戦参加は不可能と判断、「綾波」を主隊に残し、軽巡「由良」、第11駆逐隊(初雪、白雪、吹雪)、第12駆逐隊(白雲)、「磯波」(27日附編入)を蘭印部隊(第三艦隊)に編入した〔。その後、「綾波」は馬来部隊旗艦の重巡「鳥海」と行動を共にした。4月上旬、小沢中将は空母「龍驤」を基幹とする馬来部隊機動部隊のベンガル湾機動作戦を実施、「綾波」「汐風」は油槽船「日栄丸」と共に補給部隊として参加した〔#戦史叢書26海軍進攻作戦636頁〕。内地帰投後、ミッドウェー海戦に主力艦護衛部隊として参加。8月以降のガダルカナル島の戦いでは、ガダルカナル島への輸送任務(鼠輸送)に従事している。
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